REAPER

Cockos REAPER → https://www.cockos.com/reaper/

Digital Audio Workstation、DAWソフトと呼ばれるものです。
DAWソフトというと
 Cakewalk(Roland)社製のSONAR
 Steinberg(YAMAHA)社製のCubase
 (MacならAvid社製 Pro Tools等)
等が有名ですが、これらはプロ仕様の為ソフト自体がとても高価です。

REAPERはSONARやCubase程高機能ではありませんが、
DAWソフトとしての機能は必要十分に備えているシェアウェアです。
個人使用であれば$60(約6,500円)と安く、機能制限無しで60日間のお試し期間があります。

このREAPERを使ったボイスチェンジのやり方を説明します。

1:使用するソフト及びVSTプラグイン
2:前準備
3:使い方
4:SkypeやDiscordで使う


1:使用するソフト及びVSTプラグイン


目次
 #1-1) Reaper
 #1-2) YAMAHA NETDUETTO
 #1-3) Rovee

#1-1) Reaper
https://www.reaper.fm/
 DAW(Digital Audio Workstation)ソフト。
 無料使用期間は60日と書いてあるが、起動時に5秒間だけ出てくる
 「購入お願いします」の画面を気にしなければ、60日を越えても
 無制限にすべての機能を使用可能。

#1-2) YAMAHA NETDUETTO
https://netduetto.net/
 YAMAHA製仮想オーディオドライバ。
 ネット上で楽器同士のセッションやデュエットを行うことを想定して作られていて
 少ない遅延で高品質なオーディオデータを送受信できる。

#1-3) Rovee(VSTプラグイン)
https://www.g200kg.com/jp/software/rovee.html
 ボイスチェンジャープラグイン。
 KeroVeeという高機能ピッチ補正プラグインの機能縮小版。
 縮小版といっても、ボイスチェンジに必要な機能だけを取り出したもの。
 必要最小限の機能の為、動作が軽い(KeroVeeは若干遅延が大きくなります)。

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2:前準備

使用するソフトのダウンロード、及びインストールをします。

目次
 #2-1) Reaperのインストール
 #2-2) YAMAHA NETDUETTOをインストール
 #2-3) Roveeのダウンロード&展開
 #2-4) Reaperのオプション設定


#2-1) Reaperのインストール
 Reaper公式サイトのReaperのダウンロード画面より
 

 対応OS(bit数)からダウンロードした reaper***-install.exe を実行します。(*** はバージョンNo)

 ライセンス契約について英語で標記されていますが
 
 「I Agree(同意)」をクリックして先に進みます。

 インストールフォルダを設定します。
 
 変更する必要がなければそのまま「Next」をクリックします。

 インストールオプションの選択画面が表示されます。
 
 特に気にせず「Install」をクリックします。
 (英語を見てわかる人は必要に応じてチェックを入れたり消したりして下さい)

 インストールが終わったら「Close」をクリックします。
 

 「はい」をクリックするとReaperが起動します。
 

 「ライセンス購入のお願い」画面が表示されます。
 
 この画面がアクティブ(最前面)な状態で5秒間のカウントダウンが終わると、
 画面右下の「Close」ボタンが有効になりますので、クリックして画面を閉じます。
 非アクティブ状態(5秒間待つ間に別の作業をしよう、等々を考えて別アプリを見てたりする)だと
 5秒のカウントが止まってしまいますので、必ずアクティブ状態にして待ちましょう。
 (*)基本的に、起動する度に画面が開きます。
 (基本的以外に何があるのかというと、一度この画面を見て起動した後
  すぐにReaperを閉じて再起動すると、この画面を飛ばすことがあります)

#2-2) YAMAHA NETDUETTOをインストール
 公式サイトよりWindows版のNETDUETTOをダウンロードし、インストールします。
 詳しくは公式サイトのインストールマニュアルを参照して下さい。
 → https://netduetto.net/manual/

#2-3) Roveeのダウンロード&展開
 日本語のサイトなので詳細は配布サイトの方を参照して下さい。
 g200kgさんのサイトから最新版をダウンロード&解凍したら
 ”Rovee.dll”をVSTプラグイン用の適当な場所にコピーします。
 (猿ちぃの時と同じフォルダでも構いません。
  ちなみに、標準的には C:\Program Files\Common Files\VST3 となっています。)

#2-4) Reaperのオプション設定
 Reaperを起動します。
 (2-2、2-3の作業中、ずっとReaperを起動していた場合は、Reaperを再起動して下さい)
 

 [Option] → [Preferences](または[Ctrl + P])を選択し、オプション画面を開きます。
 

 左メニューの中から[Audio] → [Device]を選択します。
 
 リアルタイム変換をしたい場合
  Audio System: DirectSound
  Input Device: マイクが繋がったオーディオIFの名称
  Output Device: Yamaha NETDUETTO Driver
 (おまけ → Buffersを 4 x 512 samples に減らすと、遅延が少なくなります)
  リアルタイム変換をしたい場合、ASIOを選べません。
   理由は、ASIOを選択すると入力と出力を別にすることが出来ないからです。
   一応、対応策としてVoice meeter BANANA等をインストールすることで
   入出力にBANANAで設定した機器を選択することが可能です。
   
  

 録音の場合
 ・接続しているオーディオIFがASIO対応の場合
  Audio System: ASIO を選択し、Input / Output 共にオーディオIFにします。
 ・ASIO非対応の場合
  Audio System: DirectSound のまま、Input /Output 共にオーディオIFにします。

 左メニューの中から[Plug-ins] → [VST]を選択します。
 
 RoVeeを置いた場所を指定します。
 初期値の C:\Program Files\Common Files\VST3 に置いた場合は、何もしなくて構いません。
 違う場所の場合は、画面右上の[Edit]ボタンをクリック → [Add]を選択して
 VSTプラグインを置いている場所を指定します。
 指定が終わったら[Re-Scan]ボタンをクリックします。

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3:使い方


目次
 3-1) 音声加工用トラックを追加
 3-2) 各種VSTプラグイン(エフェクター)の追加
 3-3) 設定方法

#3-1) 音声加工用トラックを追加
 [Track] → [Insert New Track](または[Ctrl + T])を選択して、音声加工用のトラックを追加します。
 

 追加したトラックの[Record Arm]ボタンをクリックして、トラックを録音可能状態にします。
 
 [Record Armed]→録音可能。マイクからの音声入力がOnの状態となります。
 [Record Arm/Disarm]→録音不可。マイクからの音声入力がOffの状態となります。

 更に[Record Monitoring]ボタンをクリックして、モニター機能を有効にします。
 
 [Record Monitoring: ON]→モニター機能有効。入力された音声を出力します。
 [Record Monitoring: OFF]→モニター機能無効。入力された音声は出力されません。


#3-2) 各種VSTプラグイン(エフェクター)の追加
 追加したトラックの[FX]ボタンをクリックします。
 

 エフェクタ(FX)の選択画面が開きます。
 
 ①:左側の枠内より[VST]をクリックします。
 ②:右側の枠内より、追加したいVSTプラグインを選択します。
 ③:[OK]ボタンのクリックで、トラックにエフェクターが追加されます。
 ④:[Add]ボタンをクリックして、必要な分だけ繰り返しVSTプラグインを追加します。

 
 最終的には
  1) ReaFIR (MODE: Subtract → ノイズゲート)
  2) ReaFIR (MODE: Compressor → コンプレッサー)
  3) ReaPitch or Rovee (ボイスチェンジ)
  4) ReaFIR (MODE: EQ → イコライザー)
 このような構成になるよう、追加します。
 (2番のコンプレッサーは無くても構いません)

#3-3) 設定方法
 ReaFIRやRoveeの使い方は 猿ちぃ&VSTプラグイン を参照して下さい。
 ReaPitchの使い方は にュウさいとさん に詳しく書かれています。
 ReaFIRのコンプレッサーとしての使い方も にュウさいとさん に詳しく書かれていますので
 そちらの方をご参照下さい(;´▽`A``

 設定が終わったら、プロジェクトファイルとして保存すると設定内容がすべて記録されますので
 次回からプロジェクトファイルを読み込めば、すぐ前回の設定のまま使用可能です。
 
 

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4:SkypeやDiscordeで使う


目次
 4-1) Skypeで使用する
 4-2) Discordで使用する

 
トラックの
 ・[Record Arm]ボタン → [Record Armed](録音可能)
 ・[Record Monitoring]ボタン → [Record Monitoring: ON](モニター有効)
の状態になっていないと、リアルタイムでのボイスチェンジが相手に聞こえません。
[Record Armed]でない場合はそもそもマイクの音声が入力されず、
[record Monitoring: ON]でない場合は入力された音声が出力されないからです。
ですので、この2つのボタンの状態には注意して下さい。

#4-1) Skypeで使用する
 猿ちぃの時と同じく、Skypeの設定画面よりマイクのデバイスで
 「Yamaha NETDUETTO Driver」を選択するだけです。
 

#4-2) Discordで使用する
 [設定] → [音声・ビデオ] と選択して、入力デバイスに「Yamaha NETDUETTO Driver」を選択します。
 
 以上です!

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